即日融資は、どの金融機関でも取り扱っているといってもいいほど社会に浸透してきていますね。その即日融資は、会社によって利息に違いはあるのでしょうか?借りる会社によって、利息の高低差が大幅にあるのなら、よく吟味しなければなりません。
即日融資の利息は、会社によって若干の幅はありますが、大きな差ではありません。なぜなら、2010年6月18日に完全施行された改正賃金業法で、上限金利は20%と決められたからです。
改正前 | 改正後 |
---|---|
29.2% | 20.0% |
この改正ができてからは、法外な利息で消費者が苦しむということがなくなり、上限金利を超えて貸し付けた金融機関は出資法違反に問われ行政処分の対象になります。つまり、違反すれば刑事罰が課せられるということです。
この時点で、私たち消費者は貸金業者によって利息の大きな不利幅がないというメリットを手に入れているのです。
しかし、小さい不利幅の中でも、即日融資を可能にしている貸金業者によってどのくらいの差があるかは是非知りたいところですよね!以下に人気の金融機関の利息と返済方法を紹介していますのでご覧ください。
会社名 | 利息 | 遅延損害金 |
---|---|---|
アイフル | 4.7~18.0% | 20.0% |
アコム | 4.7~18.0% | 20.0% |
ノーローン | 4.9~18.0% | 20.0% |
プロミス | 4.5~17.8% | 20.0% |
モビット | 3.0~18.0% | 20.0% |
レイク | 4.5~18% | 20.0% |
会社名 | 返済方式名 |
---|---|
アイフル | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
アコム | 定率リボルビング方式 |
ノーローン | 借入金額スライドリボルビング方式 |
プロミス | 残高スライド元利定額返済方式 |
モビット | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
レイク | 残高スライドリボルビング・元利定額リボルビング |
いろいろな返済方式の呼び名が会社によってありますが、カードローン返済の方式でよく利用されているのはリボルビング返済方式です。これには大きく分けて以下の3つあります。
- 定額リボルビング方式
- 定率リボルビング方式
- 残高スライド方式
それぞれの返済方式について
リボルビング方式、通称「リボ払い」は、クレジットカード会社が積極的に取り入れてきた返済方式でしたが、同じリボ払いでも利息の扱い方が違う3種類のリボ返済があります。
定額リボルビング方式
定額リボルビング方式は、一番主流のリボルビング返済方式と言えるもので、さまざまなブランドが採用している返済方法です。たとえば、三菱東京UFJニコス、三井住友VISA、ニコス、ダイナース、セゾン、セディナ、楽天等です。
この返済方式は、毎月の返済をいくら利用しても、基本、一定額に決めており、利用残高に応じて決めているミニマムペイメント(最少支払金額)が基本なので、3万円利用しても、5万円利用しても、返済額は月々5千円という設定をしていれば、毎月5千円の返済をすれば良いというものですね。
しかし、一定額といっても、実際は同一金額のまま毎月返済する場合と、一定額に利息を乗せて返済する場合があります。ですから、定額リボルビング方式には細かくいえばここからまた「元利」定額と「元金」定額の2種類に分けられるのです。
「元利」定額リボルビング方式は、指定した一定額のみを月々返済する方式。その月々の一定額の中から、利息を差し引いた金額を元金の返済に充当するため、毎月の支払いが決まっていて、自己管理がしやすい特徴があります。
「元金」定額リボルビング方式は、設定した月々の一定の返済額に利息を乗せて返済します。毎月同じ金額を元金の支払に充てるので、完済日を早く迎えることができます。
「元利」と「元金」どう違う?
元利定額リボルビング方式は、毎月一定額を返済するので、収入から自分の決めた金額が「引き落とされる」と簡単に理解できますが、元金がなかなか減らないために完済までに日数がかかることがあります。
一方、元金定額リボルビング方式は、毎月一定の返済額の上に、利息がプラスされるので、毎月返済額に若干の差が出てくるため、収入を目いっぱい使って生活している人は「今月はいくら落ちるかな?」と考えなければなりません。
しかし、最初のころは利息の負担額が大きめですが、返済が元利定額より後ろにズレないため、完済日も元利リボより早めで、返済総額も少なく済む可能性があります。
借入金の返済は、早ければ早いほど無駄な利息を支払わなくていいのですから、若干お得なのは元金定額の方で、計算が簡単なのは元利定額ということです。
ですが、注意点があります。元金定額の方が総額が少ないと思って選んでいても、返済日に返済しなかったり、引き落とし金額が不足していたりすると、どちらも翌日から遅延損害金がかかりますから、微妙な損得は台無しになる可能性があります。返済日は忘れないようにしてくださいね。
定率リボルビング方式
定率リボルビング返済方式は、月々のミニマムペイメント(最低支払金額)が利用額などの一定率によって決まるリボ払いのことです。ミニマムペイメントが一定額の方式をとる定額リボルビングとの違いがおわかりでしょう。
この定率リボルビング返済方式にも、やはり二種類あり「元利」と「元金」です。
元利定率リボルビング方式は、毎月の締め日に借入残高を確定して、その残高に利息を加えた額に指定した定率で返済する方法です。
一方、元金定率リボルビング返済方式は、毎月の締め日に借入残高を確定して、その残高に指定した定率で返済する方法で、借入残高に定率を乗せて利息を払う方法です。
「元利」と「元金」どう違う?
元利定率リボの計算式は「(借入残高+利息)×0%」となり、毎月の支払額が一定で収入と支出の計算がしやすいのですが、元金への充当が少ないため返済期間が長くなる可能性が高いものです。
元利定率リボの計算式は「借入残高×0%+利息」となり、毎月の支払額が変動し、返済初期は負担が大きいのですが、元利定率に比べて元金への充当が多いため、収入ギリギリで生活している人にとっては収入と支出の計算はしにくいのですが、短期間で完済する事ができます。
定額リボも定率リボも、「元利」と「元金」の考え方は同じですね。
残高スライドリボルビング方式
残高スライドリボルビング返済方式は、借入金額に応じて毎回(毎月)最少返済金額が決まる返済方式のことです。最少返済額以上ならいくらの設定でもOKで、たとえば借入金額が10万円以下の場合は3千円、20万円以下の場合は4千円といったものです。これにも「定額」と「定率」の2種類の残高スライドリボルビング方式があります。
残高スライド「定額」リボルビング方式は、月々指定した一定額を返済する方式。残高によって元金への充当額が毎回見直されます。支払う金額に変更はありませんが、元金への充当と利息の割合は変化するというもの。
残高スライド「定率」リボルビング方式は、毎月の返済額が変わる方式。支払い残高によって毎回、利用残高や利息に乗せる定率が見直されます。これも元利と元金によって2種類あり、たとえば「(借入残高+利息)×0%」か「借入残高×0%+利息」が適用されるというものです。
「定額」と「定率」どう違う?
定額は、利息ばかり返済して元金が全然減らない!ということを回避でき、定率は、パーセンテージが変動するため計算はしにくいのですが、月々の負担と完済までの期間のバランスが取りやすいというメリットがあります。
これらの返済方法には、基本的に同じでも呼び方がいろいろあり、これらを含めたものが各会社の返済方式と呼ばれている
- 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
- 定率リボルビング方式
- 借人金額スライドリボルビング方式
- 残高スライド元利定額返済方式
- 借入後残高スライド元利定額返済方式
- 残高スライドリボルビング方式・元利定額リボルビング方式
にあたるということです。
即日融資&利息で気をつけたい事
冒頭にも申し上げましたが、利息を計算して「一番得なところで借りよう!」と思っても、借入期間中にうっかり返済し忘れたり、返済できない月があったりすると遅延損害金がかかり、結局別の会社の方が良かったということも少なくなりません。
利息は、借入金額や借入日数、利息のパーセンテージ、計算方法等々によって変わってくるので、どの会社が得だとは言えないものです。たぶん、全貸金業者の利息計算方法を把握して、損得を考える時間のある方はいないでしょう。
現実的に利用しやすい場所やATMがある等の理由で決めるのが一番良かったということもあります。それは、スーパーの特売を追いかけて10円安いものを追いかけてガソリン代を使って隣町にまで買い物に行くようなもの。ということもあるからです。
返済は基本中の基本
利息が明らかに違うのは最初の申込みでお分かりだと思います。0.1%でも低金利で借入をしたいと思うのは当然ですよね。ですから、返済日は必ず守ることが重要です。返済日が1日でも過ぎると、遅延損害金がかかるのでうっかり半月も忘れてしまっていたら、何のために低金利を探したのか?!ということになります。
そのような事態を避けるためには、自動引き落としの返済がオススメです。もちろん引き落とし残高が不足していたのでは「滞納」になってしまいますので注意して下さいね。
さらに、無保証・無担保で現金を貸してくれるというカードローンです。この流れに慣れてしまっている私たち消費者ですが、本当なら、あり得ないシステムだということを忘れて欲しくないのです。
契約として正々堂々と現金が借りられるありがたいシステムなのですから、借りたら返すという基本を常に忘れないようにしたいですよね。基本に忠実であれば、「融資が受けられない」などという危機は訪れません。
返済に関して注意する事
- 返済日を忘れない
- 万が一うっかり忘れをしてしまったら、即、自分から連絡
- できるだけ自動引き落としにする
返済日にうっかり忘れをしてしまった場合は、「あ~、忘れちゃった。」でそのままにしておかず、一刻も早くこちらから貸金業者に連絡する事が大切です。もしもあなたがお金を友人に貸していたら『貸した側』のあなたは、「今日返すって言ってたのにどうしたんだろう?」と思いますよね?それと同じです。
どうしたんだろう?と思わせる前にこちらから連絡をするのは、とても好印象です。貸した側も「うっかり忘れたんだな」と理解してくれます。同じことが何度も続くのは絶対ダメですが、誠意を見せることは信頼を失わない第一歩です。
滞納をすると…
- 信用情報に滞納情報が残る
- 次の審査に通過しにくくなる
- 増額の希望がかなえられなくなる可能性が出る
- 社会的信用をなくす
いずれは返済しなければならないものです。余計な利息もプラスされないうちに返済するのが一番です。遅延しても消費者には何の得もありません。上記のように、遅延損害金がかかるだけではなく、むしろ社会的信用をなくしたり信用情報にデータが残る方が問題です。
もしも増額をしてもらいたいと思っても、滞納の経験があれば増額審査には落ちる可能性が高まるでしょう。しかも、増額希望を申し出ると、初回申込時と同じような審査があります。その時に、唯一その会社が直接確認できる返済実績に汚点があっては増額審査に通過するどころか、減額や取引停止という事態もあるのです。
信用情報とは
信用情報とは、一般的に言われている通称ブラックリストです。正式にそのように呼ばれるものは存在しませんが、たび重なる滞納や未完済、破産や任意整理、個人再生等々、金銭にまつわる個人の情報が全て報告がいく場所です。
しかも、金融機関はその全ての情報を共有しているので、別の会社で融資を受けようとどの金融機関にもわかるのです。1社で借入して、2社目で借入して、3社目でも返済用の現金を借入してと、自転車操業のような借入と返済を繰り返しても各金融機関にはすぐわかります。
そうなると、一斉に融資が止まるのも時間の問題ですね。カードローンやクレジットカードに申し込んだだけでも情報は流れるので、一度に複数社のカードローンに申し込むのも危険です。これは「申込ブラック」と言われ、貸金業者からすると、そんなにお金に困っているのか?そんなことで返済はできるのか?という疑問を抱かせることになります。
一度審査に落ちると、次の審査までしばらく待つことが必要となるので、かえって融資をうけるまでの遠回りをすることにもなります。私たちが思う以上に私たちの情報は企業は掴んでいるのですから、どこを切っても誠実な生き方が必要なのだと思います。
借入時に気になる利息のパーセンテージや計算方法も大事ですが、一番心がけてほしいのは返済期日を守ることです。お財布代わりに利用できる便利な即日融資をいつまでも利用するためにも、基本的なルールは守っていきたいですね。