無審査で300万即日融資可?甘い誘いに絶対乗るべきでない理由

無審査で300万円の借り入れができる、しかも即日融資も可能。この内容が目にとまったという方は、すぐに高額のお金を借りたいというほどお金に困っていらっしゃるのかもしれませんね。

さらに、審査が無いところを探すということは審査があると不都合だということで、はっきり言ってしまえば何らかの理由で審査には通らないと考えている人であるということがわかります。そういう状態ならば、もしそんな会社があるのなら、すぐにでも借り入れがしたいと思うことでしょう。

しかし、消費者金融でお金を借りようと思った場合、どの会社を利用したとしても審査はつきものです。それなのに、インターネット上には、無審査で300万円を即日融資しますという文言が確かに出回っています。しかし、実際にはそれは不可能です。それでは、なぜそれが不可能だと言えるのか、その理由について確認していきましょう。

無審査という点について考えよう

最初に、無審査で融資が受けられるという点について考えてみたいと思います。

審査の流れとは

審査は、店舗で申し込んだ場合はその場で申込書に記入をし、その内容について担当者が確認しながら進められます。

それ以外の来店不要の方法(例えばインターネットや電話など)、もしくは自動でできる契約機を利用して申し込みをした場合は、直接担当者と話をすることはできませんので申込書もしくは申し込み用のフォーマットに記入された内容を元にして行われます。(こちらもご参考にどうぞ→ネットで申込める即日キャッシングはある?

このようにして行われる審査ですが、通常、融資を受けるためには審査を受ける必要があります。ということは、審査には何か大きな意味があるはずですよね。

審査は何のために行われるの?その意味を知ろう

無審査でお金を貸すことができない理由を詳しく知るために、審査では何を見ているのかを確認してみましょう。審査で見ているのは、一言で言うならその人の返済能力です。もう少しわかりやすく言うと、この人にお金を貸したと仮定した時、本当にお金を返してくれるかどうかを判断するために行われるものです。

それでは、それを判断する材料として申込書もしくは申し込み用のフォーマットに記入を求められる項目を確認してみましょう。

  • 申し込み者本人に関する情報
  • 家族構成に関する情報
  • 連絡先に関する情報
  • 自宅に関する情報
  • 勤務先に関する情報
  • 他社からの借り入れに関する情報
  • 利用限度額の希望

これを見るだけでもかなりの情報が必要だということがわかりますね。それでは、その詳細の内容とそれによって何を見ているのかということを確認したいと思います。消費者金融によって多少の項目の違いはありますが、大体のところは同じです。

申し込み者本人に関する情報

申し込み者本人に関する情報として聞かれる項目には、氏名(旧姓がある場合は旧姓も聞かれる場合があります)・生年月日・性別・メールアドレス・運転免許証の有無などがあります。これにはまず、誰に対して融資を行うのか、その相手を確認する意味があります。

それから、本当に本人が申し込みをしているかどうかを確認する意味もあります。他人に成り済まして借り入れをしようとする人が実際にいるため、そのような事態を起こさないようにする手段でもあるということですね。また、消費者金融には融資ができる年齢制限があるのですが、それを確認する意味合いもあります。

家族構成に関する情報

ここでは、既婚か独身か・扶養家族がいるか・子どもがいるかなどが聞かれます。これによって、申し込み者が自由に使えるお金があるかどうか、家族がいることによって責任を負うべき立場で簡単に責任を放棄したりしないかなどを判断することを目的とした項目です。ただし、これによる影響はあまり大きくないと言われています。

連絡先に関する情報

連絡先と言えば、単なる電話番号じゃないかと思われるかもしれませんね。ですが、この連絡先は、実はかなり重要な審査項目なのです。まず、連絡がつく連絡先があるかどうかということはとても大切な審査の基準となります。なぜなら、電話が無いと何か連絡がしたいことがあっても連絡する手段が無いことになるからです。

もし返済が滞った場合、督促は電話で行われます。そのため、消費者金融からすればそのような時には連絡をする必要がありますが、電話が無いと繋がりません。また、その他の必要な連絡も主に電話で行われます。そのため、電話を持っていないと審査に通らないことがあります。

持っている電話は携帯電話でもかまいません。最近では、固定電話を持っていない人も珍しくなくなりましたしね。しかし、実は固定電話がある方が審査には有利なのです。なぜかというと、固定電話を持つためには、電話加入権を持っていなければいけないからです。加入権を手に入れるためには料金も必要ですしね。

さらに、携帯電話はすぐに解約できますし、どこからでも掛けられるので、固定電話ほどの信用が無いこともあります。そのため、固定電話を持っている方が安心感があるということですね。両方持っていればさらに評価が上がります。

自宅に関する情報

ここでは、自宅住所・名義人・居住形態・居住年数・家賃の金額または住宅ローンの有無などが確認されます。

まず、住所を確認する意味ですが、これはとても大切な内容になります。住所が嘘だということになると、そもそもその人自体信用ができないということになりますし、そこに住んでいなければ何かあった時に連絡することもできませんよね。そのため、かなり重視される項目となります。

次に居住形態を確認する理由ですが、これは簡単に引っ越しができるかどうかを見ています。借金の返済に困った場合、家を捨てて逃げるという手段も無いわけではありません。しかし、持ち家であれば逃げる確率が下がりますよね。名義人を聞くのも、自分名義の家があれば逃げにくいからです。

意外なことに、経済力という点から居住形態を見ると、自宅を買った人はその費用が高くついていると予想できるため、あまり余裕があるとは考えられないものなのです。

家賃や住宅ローンの有無に関しては、直接返済能力に関わることですからわかりやすいと思いますが、説明するなら家賃や住宅ローンの金額が高いほど、負担が大きいので借りたお金の返済に回せる金額が少なくなると判断されるということですね。

勤務先に関する情報

これもかなり重要な審査項目です。内容としては勤務先の名前・会社の種類・住所・電話番号・社員数もしくは会社規模・事業内容・勤務年数もしくは入社年月・職種・勤務形態・収入・給料日・健康保険証の種類です。

勤務先の情報を得ることは、返済能力を確認することに直結します。そのため、まずは勤務先の名称や有限会社か株式会社かといった種類、住所を確認します。それによって一番見ているのは、実はその会社が本当に存在するかどうかということなのです。

みなさんはアリバイ会社の存在をご存知でしょうか。これには、実態のない会社をさも実態があるかのように見せかける工作をしてくれるところです。そのようなこともあり得るので、それを一番に確認します。会社が存在しなければ、書類に書かれている年収などその他の情報も嘘と言うことになりますので、審査をしても意味が無いですからね。

会社の事業内容や申し込み者の職種を見るのは、職業によって給料が安定しているとか、逆に離職率が高いとかいったことがあるからです。ズバリ言ってしまえば、職業によって審査に通りやすい・通りにくいがあるのです。それでは、具体的に通りやすい職業・通りにくい職業を見てみましょう。

有利な職業

  • 公務員
  • 大企業の正社員
  • 中小企業の正社員

不利な職業

  • 自営業
  • タクシー運転手
  • 新聞の訪問・勧誘員
  • ギャンブル関係
  • キャバクラやホストなど夜の商売と言われるもの
  • 日雇い労働者

勤務先の規模に関しては、規模が大きければ倒産しにくくなります。逆に規模が小さければ、景気のああおりを受けやすくなりますので、大企業に比べて倒産する可能性が高くなります。そのため、規模が大きければ有利になります。しかし、それが原因で借り入れができないということはありません。影響するとしたら、利用限度額です。

勤務年数を見る理由は、今後も継続して働き続けるかどうかを確認したいからです。そのため、勤務年数が長いと今後も辞めないだろうと判断され、評価が高くなります。逆に勤務年数が短いとかなり審査に不利になり、場合によってはそれだけで融資が受けられないこともあります。

一般的には、入社6カ月以上であれば融資が受けられる可能性が高まります。ただし、これは消費者金融によるので、絶対に無理だということではありません。中には入社したての人や、就職先が確定して入社待ちの段階の人にも融資してくれる消費者金融もあります。

ところで、勤務年数は自己申告なので長めに申告してもわからないのではないかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。健康保険証に、認定年月日の記載があるのをみなさんはご存知でしょうか?これは、その保険証を持つことを認定された日であり、その会社に入社した日付を表しています。仕事を辞め扶養に入った日を表すこともあります。

そのため、健康保険証を見れば嘘がわかってしまうんですよね。だから、勤務年数が短いと不利になるからと嘘を書いても意味が無いということになるのです。それどころか、虚偽の申請をしたということで、信用という面でも不利になります。ただし、自営業の場合は確認のしようがないので、申告によって確認することになります。

勤務形態に関しては、辞めにくいかどうかを確認することで、今後も継続して収入を得続けるかどうかを判断しています。アルバイトなどであればすぐ辞める可能性もありますよね。そのため、信用が高いのは正社員、次が派遣社員・契約社員、最後にパート・アルバイトや自営業となります。

収入は、いくら融資ができるかに直結するものです。当然のことながら、多い方が有利です。給料日を確認するのは、返済日を自由に選べる消費者金融であれば、返済日の設定の参考にする意味もあります。

健康保険証の種類は、実はとても重視されています。それは、保険証の種類によって職業の形態がわかるからです。共済と呼ばれる健康保険証を持っているのは、公務員の人です。組保は大企業に勤める会社員、社保は中小企業に勤める会社員、国保は自営業者やフリーターが持っています。

公務員と自営業者やフリーターでは、どちらが安定している印象がありますか?おそらくほとんどの方が公務員と答えるのではないかと思います。公務員はリストラがありませんし、倒産することもありません。給与面でも安定していますよね。そのため、消費者金融からの評価が高くなります。

大会社の方が経営が安定しているなどといった理由から、消費者金融からの評価は保険証の種類の紹介として最初に書いたものが一番高く、順に低くなっていきます。

他社からの借り入れに関する情報

これは他社からの借り入れ件数と借り入れ金額です。借り入れ金額の方が重要だと思われるかもしれませんが、実際には借り入れ件数がかなり重視されます。それは、消費者金融から借り入れを行う場合、信用があると見なされた顧客は融資の枠が大きくなっているからです。

そのため、例えば同じ50万円を借りているとしても、1件から借りているのと、3件から借りているのとでは全く印象が変わってくるのです。つまり、1件からでは必要な金額を借りられなかったからそうなっていると判断されるわけですね。借り入れ件数が審査の可否に関わってくるのは、3社からだと言われています。

また、金額も当然影響してきます。借り入れ金額が多く、返済が難しいと思われる場合には融資は受けられません。これは何円以上になると融資ができないという決め方ではなく、申し込み者の収入と借り入れ金額との比率で見られます。

利用限度額の希望

これは、返済能力があるかどうかを判断する項目として必要とされます。例えば、月収が30万円の人が10万円を借りるのと、月収が15万円の人が10万円を借りるのとでは、同じ金額であっても負担がずいぶん違いますよね。

これはわかりやすくするための極端な例で、実際にこのような借り方はできませんが、このように収入によって同じ金額を借りても返済できそうかどうかの判断が変わってきますよね。

そこで、融資額を決める時には、収入に対してどれくらいの割合の金額なら返済できるか(これを返済比率と言います)を基準にするのですが、その目安となるのは最大で年収の3分の1です。

融資額はこのように決められるため、記入した利用限度額が高すぎると判断された場合、融資ができないと判断されることもあるのです。また、融資額を下げれば融資が可能という連絡が来ることもあります。この年収の3分の1という数字は、後ほど出てくる重要な数字でもありますので、覚えておいて下さい。

消費者金融で審査なしで借りることができない理由のまとめ

以上の審査についての内容を見てもらったら、審査にはとても重要な意味があることがおわかりいただけますよね。それらを踏まえたうえで、もしあなたが消費者金融で仕事をしていると仮定した時、無審査でお金を貸すことができますか?そう聞いたら、無理だとお答えになるのではないでしょうか。

さらに、無審査でお金が借りたいということは、審査があると借りられないから無審査のところで借りようとしていると受け取ることもできます。つまり、返済能力という点でかなり問題があるということになりますよね。そのように返済できない人にお金を貸すと、返済が滞り自分が不利になることは誰でもわかります。

そのため、経営規模が大きく少々の事では倒産しそうにない大手の消費者金融でさえしっかり審査を行い、お金を貸せないと判断すればお金を貸すことをしません。それなのに、経営規模が小さく何かがあればすぐ倒産に結びつくような中小の消費者金融が、無審査でお金を貸せるなんてことはあり得ません。結局、無審査で貸せる会社は無いということです。

そんな状態の中、審査さえすることなく気軽にお金を貸せる会社があるとしたら、それでも回収できる裏が何かあると考えられますよね。その裏とは法外な利息であったり、違法な取り立てであったりします。そのため、無審査でお金を借りることは非常に危険なことであると言えるのです。

300万円という点について考えよう

それでは次に、300万円の借り入れという、金額の面から考えてみましょう。この金額は、消費者金融によっては利用限度額いっぱいの金額もしくはそれを超える金額になっています。一般的には大手の消費者金融の方が利用限度額が高くなっているのですが、どれくらい借りられるかの例として、大手の消費者金融について会社別に見てみましょう。

アイフル アコム ノーローン プロミス モビット
500万円 500万円 300万円 500万円 500万円

それなら、中小企業の消費者金融で借りたらどれくらいまで借り入れができるのかと思われた方もいらっしゃることでしょう。そこで、中小企業の消費者金融の利用限度額について、口コミで人気のある会社を例として見てみましょう。

アルコシステム キャネット ビアイジ フクホー
50万円 300万円 100万円 200万円(新規は50万円)

比較してみると、実際に大手の消費者金融の方が利用限度額が高いことがおわかりいただけますよね。多くの中小企業の消費者金融では300万円借りられませんし、借りられるところであっても利用限度額いっぱいです。それなのに、その金額を即日融資できるとは思えません。

つまり、300万円の即日融資を受けようと思ったら、利用限度額の高い大手から借り入れをするしかないということですよね。しかし、大手では必ず審査が行われていますので、無審査で融資が受けられるという点と矛盾します。このことから考えても、300万円を無審査で即日融資することは難しいとわかります。

300万円の借り入れが無理な理由には法律も関係しています

それから、300万円の借り入れが無理な理由には、法律も関わっています。消費者金融は貸金業者なので、貸金業法と言う法律に従って経営を行わなければいけません。その中に総量規制という決まりがあります。

総量規制の内容は、簡単に言えば、消費者金融で借り入れをする場合、借り入れ金の総額が申し込み者の年収の3分の1までに制限されるという仕組みの事です。

これは、1社からの借り入れのみではなく、何件かの借り入れをしている場合は、それも含めてのこととなります。

そのため、1社からの借り入れが50万円を超える場合や、他社との借り入れも含めて借り入れ額が100万円を超える場合は、収入証明書の提出が求められ、これによって年収の3分の1を超えていないかが確認されることになります。

その取り決めに従うと、借り入れ金額が300万円になるということは、単純計算で年収が900万円以上なければいけないことになりますね。しかも、そのためには収入証明書の提出も必要です。しかし、無審査で貸し付けを行うということは、こういう手続きを一気に飛ばすことを意味します。

つまり、場合によっては法律違反をしてしまうことになりますよね。正規の登録業者であれば、法律を違反するようなことはしません。

無審査で300万円の即日融資は不可能だという結論が出ます

これまで見てきた無審査で300万円の融資という条件ですが、無審査に関しては正規の営業をしている消費者金融では考えられないことがわかりました。また、300万円という金額も、かなり年収が高くなければ難しいですし、借り入れ先に選ぶ消費者金融によっては上限の金額を超えていることも確認しました。

その上即日融資となると、さらにハードルが高くなるので、不可能だということがはっきりわかりますよね。それなのに、なぜ無審査で300万円即日融資可能などという広告が出ているのでしょうか。それは、個人情報などを知るためであると言えます。

実際に無審査で300万円即日融資可能という広告を辿るとどうなるの?

即日融資・無審査・300万円というキーワードを検索欄に入力してみると、なぜかヒットするのです。しかし、そのサイトを見てみると、無審査即融資可などと書かれていて連絡先のみが載っていて、商品の詳細は一切無いようなページとなっています。

また、行きついた先には融資が受けられるように中小企業を一括紹介すると書いてあるページもありましたが、借り入れができるかどうか判断するためにはそこに名前・住所・電話番号・勤務先に関する情報などのかなり重要な個人情報を入力しなければならないことになっていました。

そして、極めつけが最後に書かれたそのサイトでは融資を行っていないという言葉です。融資を仲介するという名目で個人情報だけ書かせる、それは筋が通っていないことは皆さんおわかりいただけると思いますが、これはかなり危険と判断できますよね。

さらに、サイト内にはそれ以外の情報が無いので、もし何か問題があっても、そのサイトの管理人に連絡を取る術もないのです。このようなサイトが危険なことがお分かりいただけますよね。

どうしてもお金が借りたい時はどうすればいいの?

無審査の消費者金融を利用したいと考える方は、もしかしたら別の消費者金融の審査に通らなかったなどの何らかの理由があるから無審査のところを探しているのではないでしょうか。

しかし、審査に通らない状況であるということは、お金を借りても返せない状況にあるということですから、無理に高額の借り入れをすると今後の返済に困ることは十分予想できることです。

とはいえ、急な出費があってどうしてもすぐにお金が借りたい、という時が無いとは言えませんよね。むしろ、借り入れが難しい状態であるからこそ、どうしてもお金を借りたい時があるとも言えます。付き合いなど断れない出費もありますしね。そのようなとき、少しでもお金を借りやすくする方法は以下の通りです。

  • 大手よりも中小企業を選ぶ
  • 借入希望金額をできるだけ少なくする
  • 即日融資が受けたいのなら、対応している消費者金融を選ぶ

大手よりも、中小企業の方が甘めな審査基準を持っていますので、審査に心配がある時は中小企業を選ぶ方が借り入れができる確率が上がります。それでは最後に、これまでの事を元に、審査に不安があるけど、どうしてもお金を借りたい時に気をつけるべきポイントを確認しておきましょう。

  • 借り入れ先は正規の業者ですか?
  • 今借りようとしているのは、本当に必要なお金ですか?

これらを確かめたうえで借り入れをすることが、安全に消費者金融を利用するコツです。間違っても無審査で300万円即日融資が可能と言うような消費者金融を選ばないでください。