家を担保に即日融資もアリ?不動産を使った借り方って?

一般によくTVなどで宣伝されているカードローンは、手軽というのが大きな特徴になっています。なぜ手軽なのかというと、お金を借り受けるのに担保や保証人が必要ないからですよね。言ってみれば手ぶらでお金を借りれる訳ですから、これ以上の手軽さはありません。

しかしその手軽さには代償もあります。それは金利が高いということです。ただしカードローンの利用は、通常生活周りの少額の借り入れが殆どです。最近の調査でも、借入額で最も多い金額帯は10万円以下だと言われており、数万円程度の小口の利用が殆どだということが明らかになっています。

この程度の額ならば、金利が高いといってもそれが即座に大きな負担になるという訳ではありません。そのため、金利が多少高くても、気軽な借入先としてカードローンを使う人は増えているのです。

それにしてもカードローンは保証人も担保も不要で、一体何を裏付けにお金を貸してもらえるんでしょうか?それが個人の「信用」なのです。

その人がお金を貸すに足りる信用の持ち主であるかどうかを審査するのはその為ですよね。だからこそカードローン申込み時には、申込書に様々な個人情報を記入して業者側に差し出す訳です。

このような形の貸付けは、信用に基づいてお金を貸すので「信用貸し」とも言われています。ただしこのような形のない信用だけでお金を借りている訳ですから、ちょっとしたことでそれが崩れてしまう危険性もあると言えるのです。しかも一度それが損なわれてしまうと、なかなか元に戻るのは難しいのです。

”信用貸しはデリケート?”
信用は壊れやすい!
一度壊れると回復は難しい!

例えばカードローンの申込みにおいて、実際の年収よりも多い目に申告するというのは、誰もが一度は考えることかもしれませんね。しかしもしもこれが嘘だと発覚してしまった場合、それだけでお金を貸すための信用が崩れてしまうこともあります。

また条件の悪い人や他での借入額が多い人も、信用だけで貸すには問題ありということになれば、審査には落ちてしまうことになります。一般のカードローンでは、信用が足りずに審査に落ちてしまうと、最早それ以上はどうしようもありません。

ところが、ここに不動産を担保にするローンというものが存在します。家や土地などの不動産を担保にすることで、また借り方が変わって来るのです。

不動産を担保にすることの意味

担保というと、事業目的で銀行でお金を借りる場合などを想像しますよね。また住宅ローンを借りた場合は、担保物件である不動産に住みながらローン返済をしていくことになります。

また貸金業ではありませんが、質屋さんというものがあるのをご存知でしょう。これは自宅にある物品を質入れ、つまり担保にして、お金を借り受けるシステムになっています。この場合はカードローンで必要になるような信用が十分でなくても、より簡易にお金を借りることができるのです。

このように担保を入れると、よりお金が借りやすくなります。それだけでなく、より高額の借入れが低金利でも可能になるので、住宅など大きな買物をする場合や、企業の設備投資にもこの借り方が最適だということになるのです。ここで担保ローンの特徴をまとめておきましょう。

”担保があると・・・?”
低い金利でお金を借りれる!
高額借入も可能!
長期借入も可能!

担保を使う借入れなんて無縁だと思う方もいるかもしれませんが、実は借換やおまとめに不動産担保を利用するケースも増えているんですよ。

おまとめローンを不動産担保で!

消費者金融でこのような不動産担保を扱っているのは全ての業者ではなく、一部に限られています。一般向けカードローン業者でも不動産担保ローンを扱っているところもありますし、また不動産担保専門の貸付業者も多数存在します。

たとえば遺産として相続した不動産を持っていて、事情があって売ることはできないのでお金を借りたいというような場合、このような分野に詳しい専門業者に依頼するということも考えられます。

また通常のカードローンを借りていて、おまとめや借換を考えた場合に、同じ業者内で別の選択肢として不動産担保を薦められるというケースもあります。このようなことを考えると、担保ローンは意外に身近な存在だとも言えるでしょう。

ご存知のように、おまとめローンはなるだけ低金利で借り換えることがポイントですが、金利の低い業者を探すにも限度があります。しかし不動産担保を使えば、より低金利で借換が可能になります。

”おまとめを不動産担保で?”
低金利での借換えが可能!
業者から薦められる場合も!

不動産担保のデメリット

家などを担保にすると、金利は低いし沢山借りれるしといい所ばかり目につくのですが、もちろんデメリットもあります。それはローン審査や契約に費用がかかってしまうということです。

カードローンが手軽なのは、担保や保証人が必要ないだけでなく、契約そのものに一切費用がかからないということも大きな魅力ですよね。利息以外の費用がかからないからこそ、誰もが安心して申込むことができるんです。

手数料がかかる!

一方で不動産担保ローンの場合は、手数料や鑑定費用など、借りる側が負担しなくてはならない費用が発生します。借りる額によっては数万円では済まないケースもありますので、決して気軽に考えることはできません。もちろん借入額がそれだけ多額だからこそなのですが、それだけに気を引き締めたいところですね。

また登記簿謄本に抵当権設定を登記されて閲覧可能になってしまうことも、不動産を担保にする際のデメリットです。手数料はかかりますが基本的に誰にでも閲覧可能ですので、カードローンのように家族にこっそり借りるという訳にはいかなくなってきます。

評価額の半分以下?

また不動産担保ローンには不動産価格の評価が欠かせません。しかし実際に借入れることができるのは、それよりもうんと低い額です。これは、その不動産の価格が返済中に下落する可能性もあるからです。

業者にとってこのようなリスク管理は当然のことですから、決して不当な評価という訳ではないのですが、実際の価格よりも借入額が低く見積もられてしまうというのは確かなのです。その物件の評価にもよりますからはっきりとは言えませんが、大体実際の評価額の7割から5割以下になるケースもあるようです。

また家を担保にするということは余り普通のこととは言えませんから、中には非常に借入を焦っているケースも少なくありません。そのため業者によっては、足元を見られてしまうという危険性も非常に高いのです。

    【家を担保にお金を借りる際のデメリット】

  • 家を担保にするには諸費用がかかる
  • 登記簿謄本に登記されてしまう
  • 借入額は評価価格よりかなり低くなる

不動産担保のリスク

家を担保にするということは、当然ですがリスクも大きいということを意味しています。不動産を担保にする以上、返済できなかった時に物件を手放さなくてはならないということはどなたでもご存知でしょう。

でもよく考えてみると、借りた直後だけでなく、殆ど返済が済んでいる場合にも、不動産を手放すリスクの大きさは最初と全く変わらないということが分かります。

例えば家を担保にお金を借り受けたとして、これを10年かけて返済することになったとしましょう。がんばって5年間でようやく半分返せたところで、予想外の出費が続いて返済不能になってしまったとします。

その場合半分返済は済んでいるにもかかわらず、それでもやはり不動産は手放さなくてはなりません。家を半分だけ残して手放すという訳にはいかないからです。例えあと数回で完済するという時にでも、このリスクの大きさは変わりません。

”不動産を手放すリスクは全て同じ?”
完済まであと100回!
完済まであと10回!
完済まであと1回!

つまり完済するまでの間、ずっと不動産を手放すリスクと縁が切れないということになるのです。しかも不動産担保融資は高額だけに、返済期間も非常に長くなり、精神的にも大きな負担になってくる可能性があります。

怖い!担保割れ!

万が一不動産を手放さざるを得なくなった場合、債権者の手に渡った不動産は売られて、借入分を清算して残った分があれば戻ってきますから、返済済みの分についてはある程度は回収できるはずです。

ただし、そもそもこのような状況下で売られるという時点で、そういい値がつくはずもありません。つまり結果的に買い叩かれるのは仕方のないことなのです。また借入から年数が経つと、不動産そのものの価格が下落している可能性もあります。

そうなると最悪の場合、担保割れということになり、その結果不足分の負債を負うことになります。つまり更にこの先も返済生活が続く訳です。家を手放すだけでなく、新たな借金を背負うはめになってしまうというのは、不動産担保ローン利用における最悪のケースだと言えるでしょう。

全て合法的な手続きの中で起こったことであるにもかかわらず、その結果は債務者にとって余りに悲惨です。

また不動産ローンのデメリットのところでもご説明しましたが、不動産担保でローンを組むには諸費用がかかります。もしも問題のある業者に申込みをした場合、この諸費用を騙しとられるというケースもありますので、気をつけなくてはなりません。

《査定費用を騙しとる悪質業者に要注意!》
調査費用と称して手数料を要求します!
詐欺なので実際の融資は受けられません!
個人情報が流出する危険性も!

担保ローンには、借入以前の申込みの時点ですらこのようなリスクがあるのです。これは、不動産を担保にしようとすること自体が、足元を見られる可能性のあることだと解釈していいでしょう。

    【家を担保にお金を借りる際のリスク】

  • 完済まで家を手放すリスクが続く
  • 家を手放しても返済が残る可能性
  • 申込み時点で諸費用を騙しとられる危険性

即日融資は可能なのか?

このように足元を見られやすい不動産担保ローンですが、それを更に「今すぐ!」と即日融資を狙うと、増々足元を見られる結果になってしまうでしょう。むしろ実際には一刻を争う状況であっても、ここは努めて平静を装うべきところかもしれません。

それに担保にする大切な不動産ですから、そう簡単に査定結果を出されてしまうというのにも問題があります。業者は不確定なものは全てリスクとして計算してしまうからです。結果的に、査定結果は必ず低い目に出ることになってしまうでしょう。

どんな少額の借入についても同様なのですが、特に不動産担保ローンについては焦りは禁物だと言えます。消費者金融では仮審査結果は当日中か少なくとも数日内には出ますので、とりあえずはそれで良しとしておくのが賢明でしょう。

”家を担保にするローンで即日希望は危険?”
足元を見られる!
査定額が更に低くなる可能性も!

もしも即日融資可能と言う業者があったとしても、借入が早い分リスクもあると考えるべきです。そしてそれがどんなリスクなのか、よく見極めてから申込むようにしたいものです。

返済計画をしっかりと!

特におまとめで担保ローンを利用する場合、借入を急ぐよりも返済計画をしっかりと立てるべきです。というのも、担保を使わない通常のおまとめローンでも、完済まで頑張ることは決してそう簡単なことではないからです。確かに担保を使えば金利は低いので、返済はそれよりもっと楽なはずなのですが、実はそれも感じ方次第なのです。

低金利で借り換えたことへの期待が大きければ大きいほど、思ったよりも負担が減らないことに不満を感じるものです。その結果、借換える前と同様に返済が苦しくなると、今回は不動産を手放さざるを得なくなるという、非常に大きな損害が生じる危険性もある訳です。それならば借換えなどせず、他の手段を講じていた方がまだしも損害は少なくて済んだでしょう。

”不動産担保で借換えはリスクが大きい?”
金利は低くても楽に感じるとは限らない!
最悪担保を手放す危険性もあり!

しかしその人によっては、家を担保にすることで全く逆の効果が生まれる場合もあるでしょう。不動産を担保にしているからこそ、これまでになく発奮して一気に完済まで頑張れてしまうかもしれません。そのどちらになるかは、その人の考え方ひとつにかかっています。

有担保ローンの金利の低さというメリットにばかり目を向けるのではなく、そのデメリットやリスクを強く意識することができるかできないかが、借換やまとめを成功させることが出来るかどうかの分かれ道だと言えるでしょう。つまりメリットからデメリットとリスクをしっかり引き算しておくことが大切なのです。

不動産担保ローン=
(メリット)-{(デメリット)+(リスク)}

ただし今現在自分が住んでいるところの家を担保に入れておまとめをするのは、余りにリスクが高過ぎて、到底お勧めすることはできません。それならば個人再生で財産はそのままに債務を整理した方がずっと安全でしょう。その結果として信用情報には傷がつき、他での借入は当分できなくなるものの、家を手放す危険性に比べれば問題になりません。ここでそれぞれの可能性と危険性をまとめておきましょう。

借金の処理方法 メリット リスク・デメリット
●個人再生の手続き 財産は保全される 他から借入が出来ない
●家担保におまとめローン 他での借入も可能 家を手放し借金も残る危険

担保になるものって?

最後になってしまいましたが、担保にできるものには何があるかをご説明しておきましょう。いくら担保ローンを組みたくても、担保にできるものを所有していないのでは話になりませんよね。

貸金業者や金融業者からお金を借りる際に、通常担保として扱われるのは、不動産と呼ばれるものです。つまり家や土地ということになります。

不動産担保は土地が主体

例えば自分が今住んでいる家を担保にお金を借りたいと思っても、その住宅がどういうものなのかによって、借りれる金額は大きく違ってきます。どの人も皆同じように住宅に住んでいますが、土地と家の両方を所有している方もいれば、土地は借地だという方もいるでしょう。

後者の場合は、担保にできるとすれば家屋だけということになりますが、建物によっては評価が難しい場合も多いでしょう。土地価格は契約当初よりも下がるというリスクもありますが、やはり土地が不動産の主体だと言えます。

ローン返済中でもOK!

また現在住宅ローン返済中というケースもあるかもしれません。このような場合にも、査定結果次第では借入が可能になります。これは返済が済んでいる分についてのみ、部分的に査定をすることができるからです。そのためまだ殆ど返済をしていないような物件では、やはり融資は難しいでしょう。

【参考ページはこちら】
知っておくと便利!即日キャッシングをするためのポイント